2009年11月17日火曜日

代償

さて、病院で使う消毒剤で最も強力なもので、(ちょっと専門的ですけど)グルタラール製剤というものがあります。これは、いわゆる「揮発」すなわち消毒剤から、気化するため、看護婦さんたちの健康に影響が出るといわれている薬です。
現在、ディスオーパ(スレッドに商品名書いてもいいのでしょうか…)という「揮発しない」製品が出ています。現在、僕の病院ではそれを使っています。しかし、「高い」です。しかし、「看護師を守るため」、特別に入れていただいたものです。

かつて病院では、注射針に針刺し事故防止装置がついていませんでした。針刺し事故とは、患者さんに刺した針を看護師がもう一度自分に刺してしまう事故です。その結果B型肝炎、C型肝炎、エイズなどに感染する可能性もあります。

ある時、注射針のメーカーさんと話をしていました。
「良い商品なんだけど、どうしても病院の委員会を通らないんです」
「しかし、1人の看護婦には、親があり、中には兄弟がいて、ご主人がいて、恋人がいて、中にはこれから結婚される方もいる。子さんがいらっしゃる方もいます。また、これから生まれてくる子供たちがいます」
「空気も汚くなった、川も、海も、山も・・・。ほんの少しでも良い世界をのこしてあげないと」

「 うちの病院では委員会が通らなくて、だめだけど、ぜひ他の病院でも広めてください。事故を起こした看護婦さんにあなたが抜けていたからだよ、じゃなくて私たちが、守ってあげないと」

「看護婦さんがどんなに疲れていても、苦しくても、どんなにあわてていても、急いでいても安全なように守ってあげるのが私たちの仕事です」
「いろいろ反対はあるかもしれないけれど、たった一人でも看護婦さんが、これで助かったらみんなで乾杯しましょう」
「一人の看護婦さんが、天国に入って自分の全生涯見せられたとき、『イエス様、わたしはこの時、「この安全針」で助かったんですね』と言えると良いですね」
その時、メーカーの営業の方々が立ち上がってくださいました。ある会社では、営業さんがタッグを組んで社長に直訴してくださいました。ある会社では、「上司から目をつぶってやれ」と言われました、とおっしゃっていました。そして、すべてのメーカーが、安全機構なしの針と同価格で入れてくれたのです。

院内の方々も信じてもらえませんでした。「そんなことはない!もう一度調べろ!」と言われれました。しかし調べると、それはやはり破格の金額でした。

今、病院で看護婦さんが使っている注射用の針、それはメーカーさんが一丸となり、看護婦さんの命のため、幸せのため入っているものです。

何年かたって、メーカーの次の営業の方が来られた時、「Sさん、彼、これ首を覚悟でやったんですよ」とおっしゃっていらしたことが、忘れられません。

「一人の人には、親がいて、また、人によっては兄弟がいて、また、お子さん、旦那さん、奥さんがいる」、これは教会で教わったことです。
1人の人生の尊さは、教会で教わりました。100万円かかって1人の人が救われるのなら安いものだ、と今でも世の中からつまはじきにされた方々に全財産、全生涯、億のローンを持たれながら、言うこと聞かない1人のためにいまも働いていらっしゃいます。そしてこのスピリットがたくさんの人々に、感動を呼び起こし、熱い炎を、そして温かい心を作り出しています。そして、その方々が、その火を今度は他の方々に分けあたえています。
「首覚悟」で病院の看護師の命のために働いてくださった方は、それから間もなく会社を辞められました。理由は教えてくれませんでした。

誰も感謝しないかも知れないけれど、馬鹿にするかもしれないけれど、神様を知らない方々が、教会の証に心が揺り動かされて、「看護師のために」と働いてくださったものです。

今、病院で働いている看護師たち、それは決して「安っぽい命」ではありません。
その方を育てて来られた親御さん、また兄弟、配偶者、子供たち、また、これから生まれてくる子供たち、その幸せを願ってみんなが1つとなって、働いてくださいました。
一人の命もまた、また「感謝しないかもしれないけれど」、「馬鹿にするかもしれないけれど」、父なる神様が、御子を手離して与えられたものです。「罪深い、もうだめだ」と思っているかもしれないけれど、すべてご存知でイエス様は命を捨ててくださいました。
「わたしに従いなさい」と。
「イエス様助けてください」とお祈りして聖書を開いて、何万回?助けていただいたかわかりません。

さてある時、先ほどの「社長に直訴してくださった」メーカーの営業本部長さんがいらっしゃいました。
「みな、初めに会社に入るときは、『人のために役に立ちたい』と入ってくるんですよ。しかし、3年、4年と経つと『営業成績』や『営業利益』などで最初のスピリットを忘れてしまうんです。しかし、この「安全針」の話があってから会社のものがみんな「最初のスピリット」と思い出したんです。そしたら、この針の売り上げが次の月倍に、またその次の月はその倍に、またその次の月はその倍に増えたんです。ありがとうございました。」
成績でも、利益でもない。
イエス様は、「神様の愛で心がときめいた尊い瞬間、初めの愛」を与えて下さっています。
「あなたは初めの愛から離れてしまった」
だからもう一度、変わらない愛のイエス様に戻りなさい、そのような招きを受けています。

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